●ZANPA●
もともと沖縄では「サキ」と呼ばれていました。沖縄の酒と言えば泡盛ですが、「泡盛」と呼ばれる様になったのはそれほど古くないようです。
徳川の家綱時代の献上品目録に、初めて「泡盛」と記載された文字が出てくるようですね。それまでは「焼酒」「焼酎」九州は早くから焼酎を献上していたので、その焼酎と区別する必要が有ったのでしょう。
では?なぜ泡盛になったのか?
沢山の由来が有るので....気になったものをピックアップします。
◆沖縄の歴史学者の説:原料にはタイ米と粟を使ったから、粟で蒸留酒を作ったから「泡盛」になった。
◆インドのサンスクリット語で酒の事を「アワムリ」というのが、伝来して「アワモリ」になった。
◆蒸留仕立ての酒は、泡を立ててみることで出来がいいかどうかを調べた。良い出来だと細かい泡が盛り上がり、消えるまでの時間も長かった。だから「泡を盛る」から「泡盛」になった。
※僕が泡盛の「ヘリオス」を見学したときは、あ酒に住み着く菌の名前が「アワモリアスペルギルス」という名前だったから「アワモリ」になったと教えてくれました。
飲み飽きのしないお酒として、沖縄県内はもちろん海外でも高く評価される「残波」という泡盛
「残波」は、沖縄本島で「夕日が最後に沈む場所」と言われる絶景スポット、残波岬にほど近い読谷村で生まれた琉球泡盛でそうです。
比嘉酒蔵が創業したのは(昭和23年)太平洋戦争終結後なので、物資物資不足だった時に「安全で美味しいお酒を届けたい!」という想いから作られたお酒だと聞いています。
戦後はまともなお酒が容易に入手できず、代替品として、飲めば失明の恐れもあるメチルアルコールが流通していた時代です。メチルは「目が散る」と言われ飲んではいけないお酒でした。安全なお酒を広く提供したいという蔵の理念は、その後も受け継がれ、昭和55年に代表銘柄となる「残波」が誕生したのだそうです。「残波」が誕生した昭和50年代その当時は「日本全国居酒屋ブーム」だったと記載されています。
「残波」は泡盛の中では飲みやすい泡盛なので、きっと飲む人に安らぎを与えていたと思われます。
600年におよぶ琉球泡盛の歴史と伝統ですからねぇ~。呑んでみたくなりますね。
有名な「残波」には通称、25度の「ザンシロ」と30度の「ザンクロ」が有ります。
僕は泡盛初心者なので、「ザンシロ」からスタートしたいと思います。
通称「ザンシロ」の魅力
「ザンシロ」の魅力は、フルーティーな香りと軽快な飲み口でしょうね。25度ですから、泡盛にしては控えめなアルコール度数です。一般的な焼酎と同じ度数です。モンドセレクションを連続金賞を10年以上続けています。
作り方もろ過や加水など「ザンクロ」とは別行程の様です。
まぁ、沖縄の人はジュースやソーダで割って飲むそうですが、僕はやっぱりロックで飲みたいと思います。
「ザンシロ」はお酒に不慣れな人でもたのしめる、口当たりのよい飲みやすいお酒と言われています。さて、どうでしょうか?