●きこうじ●
黄麹は、長年、日本酒造りに使われてきた種麹
日本人になじみの深い麹です。
現在は、黄麹以外のもので焼酎を作ることが多いです。
黒麹
沖縄で泡盛造りに用いられていた麹。クエン酸を分泌する特徴があります。
もともと暑いところでも腐敗しないので安全な焼酎造りが可能です。
泡盛をはじめ、多くの焼酎が黒麹を使うことが多いです。
白麹
黒麹から突然変異したのが白麹。クエン酸の分泌に加え、糖化能力にも優れています。
まろやかな味わいになるので白麹の焼酎が好きな人も多いです。
「黄麹」は、白麹・黒麹と比較すると扱いが難しく手間がかかる麹です。
「黄麹」造りの焼酎は少量生産なのはそのためです。
しかし、明治時代にはまだ焼酎が日本にそこまで浸透してませんでした。
日本酒造りをしていたので、黄麹で作られる焼酎が多かったのも事実です。
そのため、焼酎の味が上手く調整できなかったようです。
麹は生きものですから、扱いによって味が変化します。
きっと、昔の焼酎は毎年味が違った気がします。
現在でも、黄麹の焼酎は扱いの難しさから作り手は少なく少量生産です。
プレミア化した銘柄も少なくありません。
また価格が黒麹より高いというのが常識で、同じブランド名でも黄麹製だけ価格が高い銘柄が多いです。
今回紹介する小鶴黄麹はレギュラー銘柄と全く同じ価格です。
数年かけて黄麹の造りを追求し、高品質で安定的に生産出来るようにした小正醸造さんは凄いですねぇ~。ある程度大手の醸造会社しか無理だと思います。
手軽に飲める「黄麹造り」の芋焼酎が「小鶴黄麹」だと思います。
小鶴黄麹:一升瓶(1800ml)1500円くらいです。
多くの黄麹の焼酎は一升瓶なら3000円くらいしてもおかしくありません。
さつま芋は鹿児島県内の契約農家によって丹念に育てられたものを使っています。
もちろんさつま芋は多くの焼酎と同じく「黄金千貫」を使用しています。
「とろっとろの甘みとキレのよい後味」と言う文句を売りにしてる通り、後味を楽しむ焼酎だと思います。
後味を楽しむって言われると、お湯割りでって人が多いと思います。
僕はふんわりとした優しい薫りを楽しみたいので、ロックが好きです。