●甘藷翁●
1705年(宝永2年)に琉球からサツマイモを持ち込んだと言われている甘藷翁(かんしょおう)「前田利右衛門」。
その功績への感謝を込めて造られているこの焼酎は、「限りなく安全、限りなく自然」をテーマに作られているそうです。
※甘藷翁(かんしょおう)と言う焼酎も薩摩酒造さんが販売しています。
焼酎の名前としてよく見かけるかもしれません。
開聞岳山麓の農家で完全堆肥によって育てられたコガネサンガンと、薩摩藩ゆかりの隠れ金山といわれる「大谷金山」より湧き出る天然水使用しているそうです。
もうそれだけで、美味しい焼酎って感じがします。
そして、この焼酎は僕が好きな「黄麹」の焼酎なんです。
黄麹って独特の吟醸香(ぎんじょうこう)があって、香りも良いんですよね。
多くの犠牲者を出した江戸時代の大飢餓でも、薩摩の国では餓死者が出なかった理由は、サツマイモのお陰だと言われています。
だから、指宿では(神社利右衛門を祀る徳光神社)さつま芋を祀って今でも大切に育てているそうです。
※徳光神社(とっこうじんじゃ)は「カラ芋神社」と言われているそうです。
指宿酒造さんは地元の農家に委託してつくられたサツマイモを使用しているそうです。「芋どころとしてのプライドを守りながら、自然にも人にもやさしく」なんて作り手の温もりを感じていいですよね。
本格焼酎「利右衛門」に使われているイモは、こだわりがたくさん詰まったサツマイモってことになりますね。
日本一の収穫量を誇る鹿児島県ですからね。
特に南薩摩は全国でも有数の「芋どころ」で有名ですよね。温暖な気候と豊かな自然環境の中、太陽の光をいっぱいに浴びてすくすくと育ったサツマイモっていいですねぇ。
焼酎の原料用としてはもってこいのさつま芋ですね。
前田利右衛門は、琉球からサツマイモの苗を薩摩に持ち帰ったと伝えられている人物。その後にそのサツマイモが農民を飢饉から救ったため、甘藷翁と呼ばれたそうです。