●明治から作り続ける●
明治3年は、 鹿児島が藩から県になる前の年だそうです。
日本にはこの頃、西洋文化が堰を切ったように入り込んで来ます。
新しい時代の波が押し寄せ、いわゆる「ハイカラさん」たちが登場した時代
「ざんぎり頭をたたいてみれば、文明開化の音がする」
こんな時代の中、鹿児島の大隅では焼酎が盛んに作られ始めたそうです。
そして、今回ご紹介する焼酎も鹿児島の大隅で作られる焼酎なんです。
悠久の時を感じ、焼酎造りを育む岩川の地
鹿児島県曽於市には「悠久の森」という美しい森が観光で紹介されています。
綺麗な森は綺麗な水を育みます。焼酎造りに欠かせないのは綺麗な水です。
春は新緑の美しさ、秋は紅葉、年間を通して享受することが出来る森は永遠に残してほしいと思います。
単に焼酎造りと言っても、いろんな工程が有って初めて美味しくなります。
米を蒸して麹を作る。そして麹に酵母と水を加えて仕込みをする。
焼酎は紹介してますが、詳しく作る工程を紹介したことは無かったですね。
- 良質な米を洗い、水に浸して水分を吸収させた後に水切りし蒸します。
- そして、米を40℃前後に冷まし種麹を混ぜ2日程度かけて「麹」を造ります。造る焼酎の種類により「白麹」「黒麹」など麹の種類を使い分けます。
- 麹に酵母と水を加え仕込をします。1週間程度熟成させ一次もろみを造ります。
- 収穫した、さつま芋(黄金千貫)を1つ1つ選別します。黄金千貫はでんぷん質が豊富で焼酎造りに適していると言われています。
- 選別したさつま芋を芋蒸機に入れて蒸します。
- 一次もろみに蒸して粉砕した主原料のさつま芋と水を加え二次仕込を行います。
- 8日間かけ発酵させ、甘く芳醇な二次もろみを造ります。
- 発酵が終わり、もっともいい状態で熟成したもろみを蒸留することにより、焼酎の原酒(ハナタレ)が出来ます。
- 出来上がった原酒は貯蔵し熟成されます。
- 余分な雑味成分を除き 、口当たりまろやかな味わいに調整します。
- 貯蔵熟成された原酒をアルコール度数20℃から25℃に割り水し、瓶詰めやパック詰めにされて完成です。
飲めば分かる丁寧な作業
一つ一つの作業を丁寧に行っている感じがします。
精魂を込めて造った本格焼酎の原点ともいえる焼酎だと思います。
黒麹特有の甘みとコク、キリッとした味わい。
芋の甘味がスッキリしてるので飲みやすいと思います。
それに、食事の時に傍に有るといいなぁ~って思える焼酎です。
好きな飲み方で楽しめると思います。
水割りでもんでも実際美味しかったです。
水で割ってもあまり薄まった感じが無いですね。
僕はロックで飲んでますが、どの飲み方でもホントに楽しめる焼酎です。
それではご紹介しましょう!
カムサハムニダ
楽しみにしています。